2000年に出た彼らのサード・アルバムです。ロフォンボが、ベース、打ち込み、アレンジと全面的に協力しているせいか、やはり彼が大活躍の、ペペ・カレのラスト・アルバム「コクテル」に似た音作りになっています。
強力なサポートを得て、シュペール・ショックの若手たちも元気いっぱい。歌、バックともに文句のない出来に仕上がりました。
当時、カルチェ・ラタンに在籍していたポポリポとバビアがゲスト参加し、彩を添えています。⑦はペペ・カレ追悼ソング。

お懐かしや、ショラ・ンベンバとシュペール・ショック。なんと10年ぶりの新作です。
10年経っているとはいえ、前作からミュージシャンの入れ替えは数人のみで、彼らの結束の固さを窺わせます。
このディスクには、例えば、ファリーやフェーレ、そしてカルチェ・ラタンといった、第一線で活躍するオケのような派手さはありませんが、「売らんかな」の姿勢がいい意味で感じられない分、音楽としてのピュア度は増し、結果、キンシャサ土着の匂いを濃厚に発散する一枚に仕上がりました。今評判のスタッフ・ベンダ・ビリリとは別の意味で、これもキンシャサのストリート・ミュージックと呼ぶにふさわしいでしょう。今後も順調に活動していって欲しいものです。